[ti:] [ar:] [al:] [00:00.73]編曲:一億円P [00:00.94] [00:01.64]Dr.アイロニーの朝は いつだって遅く訪れる [00:06.31]愚痴をこぼし 太陽を睨み 濃い目のコーヒーを淹れる [00:10.97] [00:11.89]Dr.アイロニーの妻が焼いた パンを頬張って 「おはよう。」 [00:16.72]一言だけ言葉を交わし そそくさと研究所に篭る [00:21.28] [00:21.73]天才と呼ばれ 気づいたら 名誉がいくつも棚の上 [00:25.81]それでも研究は続くよ まだ あと 一つだけ [00:30.42]「証明したいことがあるんだ。」 渦巻くパズルを紐解いていく [00:35.07]「これさえわかればどうでもいいや。きっとこれが僕の全てだ。」 [00:39.67] [00:39.88]ねぇねぇ、君ってば変だな 何にも興味がないみたいなのにさ [00:45.70]その箱の底には どんな なにが 息を潜めるの [00:49.97]あーなんてじれったいんだ いつものように答えを導いて [00:55.73]変哲もないような顔で ほらさ、いつものようにさ [00:59.78] [01:09.72]Dr.アイロニーの助手は 彼のことが大の苦手だ [01:14.46]とっつきにくい 頑固な彼に 今日も胃痛が治まらない [01:19.41]Dr.アイロニーの秘書は 彼のことが大の苦手だ [01:24.32]優しくなお美しい妻がいることに 不思議が止まらない [01:28.91] [01:29.15]あーそんなこんなで今日もまた 太陽が向こうへと駆けていく [01:34.08]Ah まだ届かないな ほらまた時間だよ [01:38.69] [01:39.16]ねぇねぇ、君を虜にする その謎の正体はいつもよりも [01:44.58]随分 照れ屋だね どうだい まだかい?手のなるほうへさ [01:49.08]あーなんて野暮ったいんだ いつものように愚痴をこぼしながら [01:54.75]難解な魔術を 描いて 解いて 明かしてみせて [01:58.66] [01:58.69]雨が降る夜に 助手と二人 気まずい空気が最高潮 [02:03.67]あぁ なんて 気の毒なんだ それじゃあ胃がいつか溶けちまう [02:08.58]そんな中 秘書がドアを叩く 少し青ざめた表情で言う [02:13.48]「あの、その 奥様が今 倒れて搬送されました。」 [02:18.48] [02:23.56]Dr.アイロニーの助手と秘書は同じ事を考えた。 [02:28.39]興味などさらさらなくて 研究が大事に違いない。 [02:33.04] [02:34.56]Dr.アイロニーは突如 取り乱し慌てふためいた [02:39.32]「妻は無事か 意識はあるか 死にそうか 大丈夫なのか [02:44.24]彼女は僕の全てなんだ この研究も意味がなくなる」 [02:49.09]言葉を吐き 所を飛び出した 君は意外と愚直なんだね Ah [02:56.98] [03:22.58]病室で眠る妻の横で ぽつりと座りふと呟いた [03:27.41]「メリーメリー 目を覚ましてよ [03:32.21]この宇宙より君がくれた 愛のほうが大きいんだって [03:37.41]精神論なんかじゃなくて カタチとして 証明したかったんだ」 [03:42.87] [03:45.66]彼女が少しクスッと笑って 一言「ほんとにバカ」って [03:49.60] [03:51.63]もーあー!全てが台無しだよ 僕のロマン派科学は潰えるのか [03:57.57]起きていたなんてさ そんな なんだ あんまりじゃないか [04:01.85]あーなんて恥ずかしいんだ 穴があるなら今すぐ入りたい [04:07.67]こんな研究は 今すぐやめだ でもそれでいいや オーノー [04:19.33] [04:21.46]意外なカタチで幕を閉じる 溢れる笑顔を隠しきれず言う [04:27.24]『早起きになるから今日はこれでおしまいにするよ。』