嗚呼 始まりは闇の底 朧げな追憶 まだ 言葉さえ知らぬほど 幼い頃 嗚呼 呪わしく捻じ曲がる自意識の煉獄 ほら 悪逆な物の怪が目を醒ました 國統べる者さえも 悪戯な掌の上 時の世を傾かせながら 踊り騒ぐ宴 人の希望 弄ぶだけ ただ 癒せぬ孤独を振り回し 罪深き暇潰しで また時代を狂わせる 贖われぬ 悍しき咎 その化身が我が身と気付くとき 滅び為す暗き宿命に ふと虛しさを覚えた 嗚呼 目の前に現れた麗しき少女は その 微笑みの目映さで時を止めた 嗚呼 降り注ぐ煌きの中に咲く花びら いや 宇宙すら司る巨魁の恒星 比類なき存在に 驕りの炎を揺さぶられて 手の内を隠し立てもせず 曝け出す歓び 永遠の悪夢 果てしなき旅 その終わりの予感を抱きつつ 持てる術 全て出し切り ただ裁きを待ち侘びる 繰り出された数多の飛礫 その光の軌跡より鋭く 穢れ無き愛の瞳に この心は射抜かれた そう ただ独り 暗がりの檻に閉じ篭る日々も終わり さあ 新たな天空を渡る 九重の虹を架けよう 幾億の夜を彷徨い ただ 愚かな過ちを重ねた その意味が解き明かされて いま 答えが示される 逆らえない 偉大な能力 その優しき微笑みに寄り添い 跪き誓う生命は そう 彼女に捧ぐため