ボーシャン:どうしたか、マクシミリアン?おれの言ったことがそんなに納得できないかい? マクシミリアン:いや。 ボーシャン:だが、すべて事実だぜ。彼らは財産の目減りを防ぐことにしか関心はないのさ。まあ、君らは愛の結晶ならぬ、財産結晶というところか。 アルベール:どうかな?すくなくともうちの両親は恋愛結婚だったと聞いている。 ボーシャン:信じがたいね。あのやり手と名高いモルセール閣下が? アルベール:お前、父さんを侮辱するのか?! ボーシャン:向きになるところがまた怪しい 。ご両親のことで何かうしろめたいことでもあるのかい? アルベール:まさか…あるわけないだろう。 フランツ:おい、ボーシャン、ジャーナリストを気取るのもいいが、その辺にしとけ。 ボーシャン:おい、おい。いきなり言論なんっすか。 伯爵:嘆かわしい、そう思いですか。モレル大尉殿。