[00:00.000]浦島はますますかわいそうに思って [00:05.490]「じゃあ、おじさんがお足をあげるから、その亀の子を売っておくれ [00:13.490]といいますと、子どもたちは [00:16.490]「うんうん、お足をくれるならやってもいい」といって [00:21.490]手を出しました [00:25.490]そこで浦島はおあしをやって亀の子をもらい受けました [00:31.490]子どもたちは、「おじさん、ありがとう。また買っておくれよ [00:39.490]と、わいわいいいながら、行ってしまいました [00:44.490]そのあとで浦島は、こうらからそっと出した亀の首を優しく撫でてやって [00:52.490]やれやれ、危ないところだった。さあもうお帰りお帰り」といって [01:02.490]わざわざ、亀を海端まで持っていって放してやりました [01:08.490]亀はさもうれしそうに、首や手足を動かして [01:14.490]やがて、ぶくぶく泡をたてながら [01:17.490]水の中に深く沈んで行ってしまいました