中国の習近平国家主席と韓国のパク・クネ大統領は、昨日北京で開かれた首脳会談で、北朝鮮の核問題の進展に向けて共同で対処する姿勢をアピールするとともに、歴史認識問題をめぐり揃って日本を 牽制 しました。昨日から4日間の日程で国賓として中国を訪れている韓国のパク・クネ大統領は、北京で習近平国家主席と会談し、共同声明に署名しました。声明の中で両首脳は、政府高官を含む交流をさらに進めることや、FTA=自由貿易協定の 締結 を目指すことなど両国関係の強化を確認しました。また、最大の焦点だった北朝鮮の核問題については、深刻な 脅威 だという認識で一致したうえで、6か国協議の再開のため努力することで合意するなど、北朝鮮の核問題の進展に向けて共同で対処する姿勢をアピールしました。さらに共同声明は、先に開催直前で中止となった韓国と北朝鮮の当局者同士の会談が実現することに期待も示しました。これを受け、今後北朝鮮が核問題でどのような出方をするのか、また、南北が対話に向けて動き出すのかが注目されます。一方、日本について共同声明は、日中韓3か国の協力を進めていく重要性に触れると同時に、最近歴史問題でアジア域内の国家間の対立と不信が深まる不安定な状況に、両国が 憂慮 を表明したと指摘しました。中韓両首脳は名指しを避けながらも、歴史認識問題をめぐる日本への不信感を示したもので、揃って日本を牽制した形となりました。 中韩首脑会谈昨日于北京召开。中国国家主席习近平与韩国总统朴槿惠呼吁共同应对朝鲜核问题,并在历史的认识问题上共同牵制日本。昨日起,韩国总统朴槿惠作为国宾,开始对中国进行为期四天的访问,并于北京同中国国家主席习近平进行会谈,签署共同声明。声明中,两国首脑表明,将通过进一步促进双方交流和缔结自由贸易协定(FTA)来强化两国关系。另外,关于最大的焦点——朝鲜核问题,双方一致认为其存在重大威胁,决定通过合力再开六方会谈等,呼吁共同应对朝鲜核问题。共同声明表明,期望本次会谈前,已中止对话的朝韩当局实现会谈。声明通过后,朝鲜将会对核问题采取何种态度,以及南北对话将有何动向都备受关注。另外,共同声明就日本问题,强调中日韩三国共同推进合作的重要性之外,还表明了在历史问题导致当今亚洲国家间的对立及不信任加深的情况下,中韩两国对日本深感忧虑。中韩首脑虽未指明,但在历史问题上显示了对日本的不信任,决定合作牵制日本。