IAEA国際原子力機関の定例理事会が7日、オーストリアのウィーンで始まり、天野之弥事務局長は、イランの核開発について、平和利用であることを確認するために、必要な協力を行っていないと述べ、イラン政府に対して、IAEAへのさらなる協力を求めました。天野事務局長は、会議の冒頭に演説し、イラン国内で行われているウランの濃縮活動が核兵器を製造するためのものだと国際社会から疑いを持たれていることについて、イランは、国内にあるすべての核物質が平和利用を目的としてものであることをIAEAが確認するために必要な協力を行っていないと述べ、疑いをふっしょくするためにもIAEAへのさらなる協力を行うべきだと強調しました。イランの核開発をめぐってIAEAは、去年10月、低濃縮ウランを一旦ロシアに持ち出し、さらにフランスで軍事的な転用ができないように加工したうえで、イラン国内に戻すことを提案しています。これに対し、イランは先月、低濃縮ウランの一部を隣国トルコに移送するとした妥協案をIAEAに通告したため、天野事務局長は、今回の理事会でアメリカやロシアなどの意見を聞きながら、調整を図る考えを示しています。 IAEA即国际原子能机构理事会7日在奥地利维也纳召开,天野之弥总告示对伊朗的核开发问题发表的意见,认为”所有核物质都用于以和平为目的的方面,伊朗没有予以必要的合作.” IAEA要求伊朗政府给予更多配合.天野总干事在会议刚开始时发表演说,对国际社会怀疑伊朗国内进行的铀浓缩活动是为了制造核武器的问题表示, “在协助IAEA证实伊朗国内的所有核物质都将用于以和平为目的的方面,伊朗没有予以必要的合作.” 强调为了消除疑虑,必须给予IAEA更多配合.针对伊朗的核开发,IAEA提出去年十月伊朗将低浓缩铀运至俄罗斯后至法国,进行军事用途的转化加工后运回伊朗国内的问题.对此,伊朗上个月通告IAEA将把一部分低浓缩铀转移至邻国土耳其.天野总干事表示本次理事会在听取美国和俄罗斯等国意见的基础上考虑进行调整.