立冬 冬の気立ち初めて、いよいよ冷ゆれば也。 冷たい風が吹いたかと思えば、時折、うららかな陽気があって、ほっと和むこともあります。晩秋から初冬にかけて見られるこの穏やかで、暖かい天気は、春の陽気に似ていることから、「小春日和」と呼ばれます。冬の中に、春を感じ取ることができるなんて、なんだかうれしいですね。古来より、日本には季節や人生に訪れる節目というものがあります。子どもの大事な節目の年に、その健やかな成長を祝うのが七五三。昔は、子どもが早くに亡くなることが多く、「七つまでは神のうち」といわれました。七五三は七歳まで無事に生きた子どもの成長を神様に見せて、感謝する意味もあったそうです。人生って愛しい、その思いがいくつもの節目を生み出してきたのかもしれません。まだ、冬は訪れたばかり、ひと風ごとに、ゆっくりと、大地は好適ます。京都には二十四の季節があります。