零れ落ちるひと雫 ほんの一瞬の出来事で 受け止めきれぬ想いと 痛みを抱えて 今日が終わる 手に触れたはずの温もり すり抜けて 今更 感じることも出来ない 握りしめたシーツのシワ 深くなる 愛した時間だけ 虚しさが襲う 抱きしめて… 眠れぬ夜を過ごし 瞳を閉じれば蘇る あの夜に 戻れない夜へと 連れ去って欲しい 覚めない夢の続きへ 君の波に 溺れている 一時の夢だったと 朝が来る度 感じている 少しずつ重ねられた 二人の時間が 淡く滲む 曖昧な態度 泡沫 消えてゆく 鳴らない電話が 今日も冷たい 最後の言葉なんて 思い出せない 終わりも始まりも 何もなかったの 君の声 鳴り止まない夜には 瞳を閉じても終われない 届かない この手を伸ばしても 愛した数が 一つ一つ 胸を焦がす 今も君が 溢れている 偽りの温もりが その優しさが いつまでも 私を甘やかすの 抱きしめたはずの温もり 消えてゆく 余韻も残らない 君はもういない 抱きしめて… 眠れぬ夜を過ごし 瞳を閉じれば蘇る あの夜に 戻れない夜へと 連れ去って欲しい 覚めない夢の続きへ 今も君が 溢れているの 君の波に 溺れている