暗の彼方へ 三日月の灯火も、瞬く星も、街の明りも消えていった 闇に包まれても、見えなくなっても側にいるよ 終わりゆく時代にも確かに芽吹く命があるの、ほら 瞳を閉じたなら、今はその鼓動が優しい 濡れた頬を撫でる風に揺れる草の様に 君とふたり寄り添い、見届けゆけたらいいね 暗闇に隠れても、花の香りも、虫の羽音もそこにあるの 判り合えたのなら、感じ取れたら手を繋ごう ゆっくりと歩めば、君の歩幅は心地の良いリズム 手のひら越しに伝う温度さえ揃えった気がした 過ぎゆく景色の果て、向かう先に何も無いとしても 君がいるならそれだけでいいと思える 懐かしいあの丘も、遮る森も、荒れた岩場も超えてゆこう 迷うことなくただふたりの道を進んでゆこう 三日月の灯火も、瞬く星も、街の明りも消えていった 闇に包まれても、見えなくなっても側にいるよ 暗闇に隠れても、花の香りも、虫の羽音もそこにあるの 判り合えたのなら、感じ取れたら手を繋ごう