[00:15.35]遠い遠い時の果て [00:18.43]そこに住まう人は皆 [00:21.70]永遠の命をもつ世界での話 [00:27.98]赤い実の成る木の下 [00:31.21]La La Lu La 生まれながらに [00:34.43]死の呪いがかけられた少女の話 [00:49.65]色付いた街外れ [00:52.34]蒼く光る湖畔 [00:54.38]赤い実のお菓子屋 [00:58.60]ちょっぴり寒くなった [01:00.79]今日は妙に誇らしげ [01:02.72]自信作を売りにゆく [01:06.69]待ってて 今度こそ 美味しいんだから [01:15.57]時計塔の見える市 驚いた [01:18.85]珍しく賑やかね La La Lu La Lucky!! [01:24.15]物憂げな街の隅 ひとり [01:27.28]赤い実のパイどうですか 自信作なの [01:32.01]そんなのひとつも売れないさ [01:35.21]少女を見て蔑む人達 [01:38.88]みんなと何も変わらないのに [01:43.73]美味しくできたのに [01:46.73]今日も声は届かないのね [01:51.01]まるで透明になったみたいだわ [01:55.16]そうして誰もが知らぬ振りをした [01:59.37]何故なら少女は呪われているから [02:03.65]死んだ世界で唯ひとり生きていた少女の話 [02:19.70]夜なべでアレンジパイと にっこりスマイル引っ提げ [02:23.29]少女はまだ諦めない [02:28.04]時計塔の針も空を指して [02:31.21]お腹も鳴るそんな時 [02:34.49]ふと後ろから人が少女を押す [02:39.29]甘い籠は落ちる [02:42.15]お菓子を踏み行く人達 [02:46.08]平気な顔してさ [02:48.46]惨めに拾い集める [02:52.42]ふともうひとりの手が [02:55.88]どろどろのパイを徐に口に入れて [03:01.28]「おいしいね」 “ [03:03.76]その声で心は溢れた [03:08.05]まるで輪郭を描いたみたいだわ [03:12.16]そうして彼は手を差し出した [03:16.48]何故なら少女に呪われているから [03:20.63]死んだ世界で唯ふたり生きていた遠い物語 [03:40.91]街の人達は哀れむ [03:44.39]赤い実を食べて呪われた者を [03:47.53]永遠に生きられずに死ぬのさ [03:50.65]嗚呼なんて可哀想な話 [03:58.47]ふたりは笑う それでも笑う [04:04.70]La La La とっても素敵な呪いね [04:10.86]例え明日死んでも [04:13.97]『今』が確かで大切になるから [04:23.17]もう声は届かないのね [04:29.14]まるで透明になったみたいだわ [04:32.90]そうして誰もが知らぬ振りをした [04:37.41]何故なら世界が呪われているから [04:43.45]『永遠』の呪いは解かれていた [04:47.78]まるでふたりの方が狂ったみたいだろう [04:52.03]そうしていつか笑うように眠る [04:56.29]何故ならふたりは放たれているから [05:00.39]死んだ世界で唯ふたりだけが幸せだった