よく夢を見るんだ 僕は王様で 幼いまま幸せな国の 中で守られてる そう ずっと穏やかで 煩い人も魔法も 英雄も怖い獣もいなくて ただ退屈な日々 大人たちは口々に言う 「君は知らなくて良いことだから」 いつかそんな大人も いなくなっていた それでも自由はなくて 世界が美しい事なんて 生まれた時から知ってたの 君が美しい事なんて 出会う前から解ってたの でも僕には遠くて 何一つ手に入らなくて 部屋の隅で泣いてたら また朝が来るの 夢から覚めると 少し大人になってた 立ち上がる準備はできていた 仲間も集まった 「祭りの最後の夜にはね、 大きな花火を打ち上げるよ」 闇夜にまぎれて路地を素早く抜ける お城まではあと少し 何かを変えてみたくて この剣を手に取った 少し先を眺めたくて 歴史の上に飛び乗った 切り伏せた命を持って 階段を駆け上がってく 英雄も魔法もないけど そこまで迎えに行くから この国は僕達を少し未来へと歩ませる 大人へと昇ってゆく ネヴァーランド 君を見つけたよ 世界も君の美しさも 全部目の前にあった 君の言葉をなくして ただ泣きながら笑った 僕は君の手を取って 夜をまた駆け出してく 祭りはまだ終わらない そして もう二度と見ない夢を 幸せの国で