――――いつか、桜の下で 春に逢いましょう 夢を背にして 自分を確かめてみるけど 大事な何かが思い出せずに 懐かしいどこかの景色に続いてる 交わらない道の向こうを見つめていた たとえ昏くて深い 霧に霞んでても 嘘で隠した傷に名前があるなら 必ず言葉にできる いつもあなたと共にあろう 今はまだ空白に染まる朝も 今はまだ届かない震えた声も また訪れる春の日の光浴びて 絆と云う小さな花咲かすだろう 淡雪の如く解けて散りゆくは 確かなぬくもりのひとしずく 気付くこともなく求めた 胸の安らぎなど いつでも両手で差し出せるから 失う痛みを教えて欲しいと呟いてた 幼い頃に戻れるかなあ 迷い 戸惑いの先 やっと触れてみせた やがて研ぎ澄まされた刃に宿した たったひとつの誓いは 総てあなたの為となろう 今はただおぼろげに朽ちる夜も 今はただ凍えている弱い心も まだ訪れぬ春の日に願い馳せて 絆と云う小さな花咲かすだろう 細波の如く残る面影は 幽かな幸せのひとかけら うつりゆく様々に この身感じて 花を愛で 鳥を聴き 風を見て 月に恋う 亡くさないように 遙くへ往かないように 咲えるように 今はまだ何も知らぬ二人でも 今はまだ伝わらない約束でも また訪れる春の日に手を繋いで 絆と云う大きな花咲かすだろう 淡雪の如く優しく降り積もる 桜のひとひら 桜の幻を 桜の雨の中 歩き出そう ――――春はもう、すぐそこに