つづら折る坂道 峠へ続く道 幼き日は遠く 仄かに青い夏 木漏れ陽を歩けば 溢るる岩清水 短いトンネルと 並んだ笠地蔵 くるりくるりと舞う 木の葉追いかけ 流れ流れてゆく 景色のあわれ 浮かされ 溶かされ 遊べや遊べ 透明な光がきらりら 満たされ 浸かされ 唄えや唄え 空の蒼を 公魚の群れと戯れて 転んでびしょ濡れになったりして 落ちる日の陰に逆らって そんな日もあったつけ 枯した村を横に さらに深く入る 吊り橋の向こうには 古びた御影石 ゆらりゆらり逃げる 木の葉はいずこ 流れ流れ着いた景色の中で 酔わされ 暈かされ 遊べや遊べ 純白の真砂がきらりら 連ばれ 憧れ 詠えや詠え 風の音を ポケットの中に隠してた 小さなエメラルドの小石と 宝物をしまった場所を 思い出しただけ 浮かされ 溶かされ 遊べや遊べ 透明な光がきらりら 満たされ 浸かされ 謡えや謡え 空の蒼を いつかは経験に変わってく 毎日を絵日記に書いては 何度も何度も読み返した そんな日もあったっけ 今はもうセピアに染まった 川の底 懷かしい友達 キミの声に名前呼ばれた そんな気がしただけ