「オランピア」 「星空Blossom」より 詩歌を小瓶に そっと詰めて 流しましょう海へと 明日 くすんだ白銀 夜の静寂 零れ出た何時かの歌 写真の中 幸せそうだね 精巧な意匠の笑みに一人泣く 烟る様な声に火を濡らして 何処までも虚ろな夢 空には星屑誇らしげに 孕む灯(ひ)に 溺れた君 機械仕掛け螺子を壊してよ 這い伝う苦しみがまだ 胸を裂くのよ 乾く声はあの日 白い家に残してきた 心忘れ 無垢な言葉孕む闇に 嘘を溶かし 優しさだけ 人形の空ろな夢 終わり