「桜色ラブレター」 南(みなみ)から風(かぜ)が吹(ふ)き 心(こころ)さらわれた 桜(さくら)舞(ま)う陽(ひ)の光(ひかり)が きらめいたあの日(ひ) 淡(あわ)い春(はる) 訪(おとず)れた 放課後(ほうかご)の教室(きょうしつ)は いつも空回(からまわ)り すれ違(ちが)い 離(はな)れて行(ゆ)く 距離(きょり)縮(ちぢ)めたいけど そんなことできないよ 恐(こわ)いんだ こんなに近(ちか)くにいるのに届(とど)かなくて 胸(むね)が痛(いた)むけど 溢(あふ)れ出(だ)す想(おも)い止(と)まらない 頬(ほお)染(そ)めてる 照(て)れたその笑顔(えがお)も 真(ま)っ直(す)ぐな眼差(まなざ)しで 飾(かざ)らないとこも 夢(ゆめ)を見(み)てる 甘(あま)いその寝顔(ねがお)も 平凡(へいぼん)な日常(にちじょう)に 眩(まぶ)しく光(ひか)るよ きっと この想(おも)い いつか 届(とど)いたら 振(ふ)り向(む)いて 笑(わら)ってくれるかな 月曜(げつよう)の教室(きょうしつ)は いつも胸騒(むなさわ)ぎ 勘違(かんちが)い? 近(ちか)づいてく やきもち妬(や)くけれど そんなこと言(い)えないよ 悔(くや)しいな どんなに近(ちか)くにいても友達(ともだち)のまま 踏(ふ)み込(こ)めないけど 溢(あふ)れ出(だ)す想(おも)い変(か)わらない 初(はじ)めて知(し)る あどけない素顔(すがお)も 温(あたた)かなぬくもりで 元気(げんき)くれるのも 遠(とお)くを見(み)る 切(せつ)ない横顔(よこがお)も 無意識(むいしき)な行動(こうどう)に 振(ふ)り回(まわ)されても きっと この想(おも)い いつか 届(とど)くよう そばにいて 見(み)つめてもいいかな 通(とお)り抜(ぬ)ける 南風(みなみかぜ)の色(いろ)も ささやかな幸(しあわ)せで 染(そ)まってくことも 眠(ねむ)れぬ夜(よる) 伝(つた)えたい言葉(ことば)を 大切(たいせつ)なあの人(ひと)に 書(か)いたラブレター いまは 渡(わた)せない いつか 届(とど)けたい 受(う)け止(と)めて 笑(わら)ってくれるかな