目覚めにあなたが口をすべらせた 知らない人の名前 驚いた私に"呼びなれていたから"と 言い訳をするあなた 針をさされたように 心が痛み こんな顔 見られたくなくて 毛布をかぶる いざなり体も 水をあびたように 冷えてしまって 自分を抱きしめる たよりないのね ふたりとも 背中あわせに 揺れてる 気をぬいたすきまによじれた思い出 頭を出すものかしら 机の引き出しから ひらひらこぼれた 一枚の写真が よみがえる シルキィーなブラウスに 白い胸元 カメラをむけたあなたに 微笑んでいたのね 忘れようとする程 思い出し思い出す すきま風に 目頭が熱い たよりないのね ふたりとも 背中あわせに 揺れてる