始まりを告げる時計の音が響き渡って 目覚めの時間、吐息が月を揺らす 指先はいつも危うく宙を漂うから お願い、壊れないでこっちを向いて笑って 彼女の金糸は針金のようにか細いのに 運命は彼女に何を背負わせた? 私と同じ不吉な赤い月の目の色 私と違った運命切り裂く翼 「白い肌にこびり付く血の跡  痛々しいなんて失礼じゃない?」 「こんなに奇麗にしてあげたのに  お礼のひとつくらい言いなさい!」 彼女の白い腕 何も恐れるものなどなく メイドのナイフより躊躇いが見えない 彼女の金糸は針金のようにか細いのに 運命は彼女に何を背負わせた? 「原曲: U.N.オーエンは彼女なのか?」 「楽しい遊びの邪魔をしないで!  めいぐるみひとつもあげたりしない」 「取り上げられたら泣いて喚くわ  だってここには、誰も残らない…!」 終わりを刻む時計の音が響き渡って 食事の時間、悲鳴が月を落とす 彼女の運命私が赤く紅く満たして その髪もその目も全て色を変える 儚い希望は無に還り、刹那に宙返り 彼女の幕を引くのは姉の役目 「終わり」