乾いたまま しずか刻む 砂の なか閉じ込められて 流れていく 置き去られたことば ひとつだけ残して 繰り返す 同じ季節 閉じた貝に隠した おもいつないで まだ忘れてない こころ満たして いつかここから 連れ出して 連れ出して 闇の中時計の針みたいに そっと手を重ねていて 消えないで 消えないで とおりすぎる光を集めた手で 抱きしめて 抱きしめて 抱きしめて おわり