『私だけ?』と、潤む瞳で、シーツの上で甘える。 『君だけだよ』その場しのぎの安い台詞並べた。 『優しくして、誰よりも』と、僕の上で甘える。 柔らかいその唇に、明かり消して溺れた。 濡れる花弁。 君を抱いて付けた傷跡。 隠しきれぬ恋人。 細い指で胸をなぞる。 嘘をついて付けた傷跡 笑いながら泣いてた。 繋いだ手を、離さないと約束。 僕に他の恋人が居て、それでも君を離せない。 狂い咲いて散った、濡れる花弁。 君を抱いて付けた傷跡。 隠しきれぬ恋人。 細い指で胸をなぞる。 白い腕に付いた傷跡 気づかないフリしてた。 長い髪の香り残して、 君が居なくなって気付いた 抑えきれぬ恋心。 笑う君は、僕の隣にもう居ない。