酷く抑圧的な声でそれを押し付けないで ねぇ僕に押し付けないで 「右に倣え」で唾を吐いて 理解の枠を超えて 飼い殺されてしまっているよ 「信じる者は救われる」と妄言ではぐらかさないで 誰もがこの世の理を見透かしてんだよ 慈愛の裏の裏で舌を出して笑った 血の通わぬ君に そっと聞こえないように 歌うわ 嘆きの歌を 空は焼かれ風は汚れ 震える手に抱き寄せた「今」が動かない 「秩序のない時代だ」なんて身勝手に擦り付けないで 誰もが現実の矛盾に耐えかねてんだよ 慈愛の裏の裏で舌を出して笑った 血の通わぬ君に そっと聞こえないように 歌うわ 嘆きの歌を 空は焼かれ風は汚れ 震える手に抱き寄せた「今」が動かない 人は生まれ死に行くまで 定められた「未来」をただ彷徨うのだろう