空の中を飛行機が飛ぶ音がして 記憶が飛んだとき夏の日を思い出しました 僕はここでギリギリの息をしながらも わずかに見える夏の日に戻っていました  君が頭の中を走って遠くから手を振りあげてる  僕の意思とは違う動きで君に笑いかけて  黙って動けない花になる 耳の奥で僕を笑う声が響いて バラバラになってく僕はわからなくなるんです 日差しの中僕の腕はもう届かない 様々な光が僕を切り放っていきます  小さくなった僕の姿に誰も気付かなくていいんだ  君に何かを望む気持ちは捨ててしまったから  黙って動けない花になる  暑い日差し無口な風豊かな花の影  僕は大きな声を出して手を伸ばしていたんだ  黙って動けない花になる