闇よ闇夜よ 五百夜(いほよ)眺め明かす 忍び忍び濡るる わが袖や 月よ月夜よ 思い交わせし世を 幾十(いくそ)度重ねし 宿世(すくせ)とよ 燃え立つ白い肌 冷たく黒い髪 幾千里を咲きましょう 燃え立つ白い肌 冷たく黒い髪 鬼となりて翔けましょう 闇よ闇夜よ 耳うつ君が声 境は消え果つや 朧夜な 朧夜な おわり