希う船 アーティスト 霜月はるか 作詞 日山尚 作曲 MANYO 小さな手で 拾い上げた 夢の欠片 捨てられないままで 忘れていた 胸の奥の深い場所を 曇らせた 眠りから覚めても 見えない明日を目指すなら 疾り抜けた靴の跡を 吹き払う風の中で 希望の灯を無数に 乗せたこの船が 黄昏の海へ漕ぎ出す物語 暮れてゆく世界でしか 出逢えない色があると 指さす貴方となら どんな景色も 探しに行けるよ 鳴りやまない 記憶の雑音(おと) 混ざり合った 誰かの呟きが もしも耳に 残ったなら きっと意味が あるのだろう 止め処なくあふれる涙が 現在(いま)を暈かしても 見失った道標は 憧れた羽のように 沈んでいた身体を 軽くしてくれる 零れた想いが描き出す物語 真暗な夜空でしか光らない星と同じ うつむく心にしか咲かない花を 私が守るよ 通り過ぎた刻の跡を 振り返る夢の中で 最後の灯が消えても 路は途切れない 私が未来を選び続ける限り 引き替えに失くしたもの 望まない別れさえも 愛しく思える日が いつかは来ると信じているんだ 願ったのは ただ 希望の灯を再びともすこの船が 輝ける地へと動き出す物語 暮れてゆく世界だから 煌めいた星の下で 眩しい貴方の背を見送りながら 約束をつなげて 終わらない旅をする