紅の花弁 四季折々の詩 舞い降りた一燐の華が誘うよ そうまるで花火みたい 瞬いて 水平線に届いた気がした 一人眺めた夜空に 浮かんだ月を見上げ 呟いた 誰か声が聞こえた気がして あの日にかける虹 届けた手紙は岸辺から見えた色に 重ねて見たいつも繰り返す日々 あの日見た景色は 何処か切なくなる 果てしなく広がる空は青い いつか見た景色は 何故か悲しくなる 流れだす雫が示した輝くあしたへ そうまるで影絵みたい 揺らめいて 祭囃し遠くで流れて 口ずさんだ 輝く明かりが伸ばす背の黒い巨人 足踏みしていつも繰り返す日々 あの日見た景色は 何処か虚しくなる 時を待ち遠くて近いそれは いつか見た景色は 何故か苦しくなる 止めどなく流れた音は輝くあしたへ 途切れた 人形がほら ピエロの様に踊りだす 笑い出した私の心は 紅の花弁 四季折々の詩 舞い降りた一燐の華が誘う 透明な世界はいつか終わりになる 触れて逝く一燐の華が連れ去る未来へ