醸し出す浮遊感 滞ることなく 漂う先の実情は悲観もまた不可避へ ひとり歩き始めた運命じみた予言は そびえ立つ防壁をものともせず乗り越えた 秒速300メートルで駆け抜ける 鞘なき言の葉を追うように 赤く泣き腫らした眼は泳がずに僕を見つめてる 未知なる領域でかき鳴らす弦重奏 直向きな響きに少しだけ洗われる 可能性ばかりを見て今を見ない者たちが やがてくるその日をどんな顔で迎えるだろう 種明かしをしたのは君の方が先だったんだ 秒速300メートルで揺れ伝う 罪なき言の葉は防げずに注ぐ 希望を残した眼はしたたかに僕を見つめてる ブレることに慣れたとしてもこのままじゃ 致命傷になりかねないよ 動き出せ 秒速300メートルで駆け抜ける 鞘なき言の葉を追うように 赤く泣き腫らした眼は泳がずに僕を見つめてる