不確かな極点を求めて操る 歯車軋んで想いは届かず 己の願いも全て叶わず ぼやけた力は今何を動かす 澄み切る真昼の空を閉ざす 緋色の月影 太陽を蝕んで 世界を照らす光が消える 束の間の夢 心を映して 幾千の夜 唯一の闇 私の月が消える前に行方求める ただ連なる無数の道のひとつ 行き着き答えを捻じ曲げられるだけで 思い描いた世界を築く 望みがいつか心を満たして 目に見えるもの何もかも皆 この手の中に確かにある そう思っていた またひとつの結末が選ばれる 全てを満たせるものなどあり得るのか? 紅い月夜を日差しが破る 白く輝く一筋の光 翳した腕を降ろし見上げて 空は再び蒼く染まる 闇を捨て 光へ夢は消え去る