エリス 「おやすみなさい、セレース。」 セレース 「え、おやすみなさい、姉さん。」 エリス 「そう、こんな関係、続かないわ。」 どこにでもいる幼い頃からき絆を結んだ三人語り合う 今、夜も更け家路を歩き別れたら、明日も再び顔合わせ 過ごす日々が続くだろう ずっと変わる事なく けれど諦められない未練だけ <隠し切れない事は解っている> ずっと消えずに残っているから <止まらない> この想い任せて <動き出す歯車> 今まで抑えて来たこの感情が <その想いは> 私の心を支配し始めて <貴女の> 重ねた思い出達を踏み潰して 無垢な少女は消え去る <何を想うの> エリス 「どれだけ抑えようとしても、 もう、この気持ちは抑えられない。 どんな手段を使ってでも、」 カロンの心を手に入れてみせるから。」 隠すつもりはなかった筈なのに <それが傷付けると判っていても> 何故か打ち明ける事も出来ずに <届かない>  育んだ絆を <思いやる気持ちは> 伝える事出来ずに佇んでいる <貴女がした> いつまで曖昧過ぎる関係を <過ち> 続けて許される筈はないでしょう 今は途方に暮れてる <何を望むの> セレース 「どうして最初に言えなかったんだろう。 こうして彼と愛し合うことが、 姉さんの心を一番傷付けると解っているのに。」 いつの頃からこの黒い想いが、心蝕み始めたのか それも今は些細な事だと <今ならまだ間に合うのかもと> 捨てた躊躇い 憂いもなく嗤う <願いを懸けた時間も過ぎて> エリス 「こんな事を続けていても、誰も幸せになれない。 三人、このままがいいだなんて、 誰かが失うくらいなら、私は、奪うわ。」 セレース 「こんな事を続けていても、誰も幸せになれない。 それでも踏み出す勇気がないわ、誰も傷つけたくない。 違う、本当は私が傷つきたくないだけ。」 胸に秘めた想い止められない  <告げる時にはもう遅過ぎて> この手汚しても構わないから <悔やんでも> 迷わない 私は <戻らない時間は> 二人がもし一人なら良かったのに 無いものねだりなら手に入れるまで <愛する人は只一人だけで> 焦がれた想いを解き放つ為に <分け合う事等出来はしないから> 触れる鏡の中には <かける言葉は> そっと悪魔が笑う <きっと何もないでしょう>