これは、ゆかりちゃんという女の子のお话です
ゆかりちゃんには、お父さんとお母さんがいました
三人はとても仲が良く
休日には、必ず三人で出かけていました
しかし、幸せな日々は长く続けませんでした
ゆかりちゃんが小学校五年生の时に
お父さんが事故でなくなってしまったのです
悲しみを忘れようと、お母さんは必死に働きました
ゆかりちゃんも、お母さんの喜ぶ颜を见るために
顽张って勉强しました
そして、ゆかりちゃんは无事に、小学校、中学校を卒业し
高校への进学も决まりました
けれど、もともと病弱だったお母さんは
过労が立てて倒れてしまいました
それは重い病気で
入院した时にはもう手遅れでした
「ゆかり、最后まで寂しい思いさせてごめんね
お母さんは先に行ってしまうけど
これをあなたにあげるから。
どうしても辛い时は、これを开けなさい
そう言って、お母さんはゆかりちゃんに
手作りのお守り袋をくれました
その夜、お母さんは天国へ旅立ちました
お母さんがなくなった后、ゆかりちゃんは
亲戚の家から高校へ通うことになりました
けど、毎日寂しくて仕方有りませんでした
「お父さんとお母さんもいないのに
どうして私はここにいるんだろう
そんなことさえ考えでしまいます
寂しさを纷らわすように
形见のお守り袋を鞄につけて
毎日登校しました
ある日、いつもの様に下校しようとした时のことです
ゆかりちゃんを虐めるクラスの男子が
からかうように声をかけました
「ゆかり、いつも付けてるそのお守り、见せろよ
ゆかりちゃんは「大切なモノなの」と
言叶を浊して、见せようとはしませんでした
しかし、男子は嫌がるゆかりちゃんから
强引に鞄を夺い
お守り袋の纽を引きちぎり
袋を开けようとしました
ゆかりちゃんは全てを说明して
返してもらおうとしましたが
引込みがつかなくなった男子は
お守りの袋を开けて
中の物を手にしました
中には手纸が入っていて
それを见た男子は、绝句しています
ゆかりちゃんは今まで手纸が入っていた事すら知らなかったので
男子から手纸を夺い返し
泣きながら手纸を読みました
手纸には、お母さんの文字で
はっきりとこう书かれていました