[00:01.03] [00:04.85]藻掻いたって  [00:06.61]ツバメは未だ飛べないまま [00:10.37]君は笑うだろうか [00:14.98] [00:17.60]「錻のツバメ 」 [00:25.20] [00:26.02]冷たさと 雲間の陰り [00:29.90]明星 仰いでいる [00:35.35] [00:36.13]ただ独り 野晒しのまま [00:40.01]取り残されていく [00:44.37] [00:45.19]引力に縛られるだけじゃ [00:50.02]こんな翼は要らない [00:54.78] [00:55.11]藻掻いたって 信じたって [01:00.20]両翼を広げても空は飛べない [01:04.67] [01:05.17]宙を舞って近づきたい あの燕に [01:11.04]身の程知らずでも [01:15.45] [01:16.54]赦されるのだろうか… [01:20.68] [01:31.66]幾度と無く  [01:33.36]生命が通り過ぎるのを見てきた [01:41.75]まだ独り [01:43.05]時の流れに取り残されている [01:49.86] [01:50.85]時に侵されてくとしても [01:55.68]こんな結末は要らない [02:00.44] [02:00.88]足掻いたって 知ってたって [02:05.87]ツバメを満たすのは鉛の香り [02:10.55] [02:10.92]触れる温度、柔らかさも知り得ない肌 [02:16.75]錆びついた風が [02:21.31] [02:22.26]少しだけ泣いていた [02:26.39] [02:46.33]真似てたって 信じたって [02:51.27]ツバメの形をした下手な鉄屑 [02:56.06] [02:56.37]少し待って [02:58.39]嘯いたまま啄んだのは味の無い果実 [03:05.92] [03:06.61]汚れたって 僕にだって [03:11.59]色欲に塗れた血肉が欲しい [03:16.11] [03:16.52]肌の温度、 [03:18.61]柔らかさを知りたいんだ ただ [03:22.49]身の程知らずだと [03:27.20] [03:28.12]君は嘲笑うだろうか… [03:34.34]