歪みきった 視界擦過。 「忘れ去った、記憶だった」 棄てていった 劣化ドット 「こぼれちゃって あふれちゃって」 殺気落下 雲は末期 「行けなかった 場所があった?」 「ずっとあった ずっと待った」 「やっていいぜ」 やっちまえよ 回れ回れと喚ぶ声のまま 狂い咲く 花 花びらは青白く 人 瞳は 絡み合う 線 旋律に巻き取られ 虹 滲む道 見下ろす人たちには目もくれず 喚き立つ 声 越えられぬ壁を背に 澪 見下ろし潜り込む  奥 送り込む奇跡には 許されずに 群れ行くは西へ 帰る当ては行く末に 偲んで殺せ アノニマスの邂逅割いて 掴んだ太陽は腐り落ちて声は掠れた 虚ろな目が見渡すのは果ての果てへゆく道 移り行く 色 彩るは片側に 寄り より先に 仰ぎ見る 空 逸らす目に焼き付いた  円 演算子 届くかな 赤 暁に恋焦がれ 夜 より先に耳澄ます 音 乙女へと突き刺さる 空っぽな思索 群れ行くは意思で 果てる時の行く末に 目を見て殺せ 海は遠く逆巻いて 重なった視界の端に潜む影を見つけた 静かな波が押し寄せて果ての果てへ流されてく 掴んだ太陽は腐り落ちて声は掠れた 虚ろな女神は確かに僕を果へ導くから