やっと衣替えしたはずなのに 気持ちはいつまでも同じまま。 同じまま。 夜が遅くなった気がして 憂鬱な6月初頭。 押入れの匂いと共に 入れ替える長袖。 やっと衣替えしたはずなのに 気持ちはいつまでも同じまま。 まだ夏というには肌寒いようで 押し入れを開けて閉めてしてた。 感情を偽る日々に 憂鬱な6月末。 服の匂いと同じように 馴染む物ならいいのに。 いつもと同じ当たり障りのない 表情で着飾ってやりすごす。 いつからこの顔を着始めたんだ。 季節感なんでもう忘れてしまった。 こんなにいっぱい がんばったのに 何にもならないのは 正直な奴を見下して 実は羨んでいるから。 悪口で笑いあう それが人の基本だから。 なんか諦めて笑う。 私もう、溺れそうです。 何度も衣替えしたはずなのに 中身はいつまでもおなじまま。 このままじゃ何者でもないから 押し入れにしまって さよなら。 さよなら。