君には分かるだろうか。 幼き日の広がる無限を。 青空 雲 飛行機 手を伸ばして掴めると思った。 でも夜の街や、晴れた空に降る雨が ただ怖くて逃げ出してしまいたかった。 あの時降った雨には 白い暖かさがあって 僕には全ての景色が 動き出すような気がしていた。 君には分かるだろうか 恐ろしかったモノが無くなるのは 強さを手に入れたのか、 弱さに慣れてしまったのか。 全てが溶けていく様な 青の空を見上げても そこにあるのはただの青 人知らず伸びる影法師。 足元が崩れたとして それを見ない。 見ない。 見ない。 見ない。 見えない。 だから 恐れは不安にいつしか取ってかわっていた。 君には眩しい青を。 あなたには淡い白を。