髪を切れば変われる気がして 短くしたら君に笑われた 足元に落ちた白い糸は 出会った頃の私の様で 嫌なんだ そんな気がした なんでだろう? ただただ不思議で 軽い頭で考える 呼吸をする様に 血を吐き出す様に 枝を伸ばす様に 弧を描く 嘘を奏でた事 優しかった事 手を繋いだ事も 思い出せない 右手同士じゃ絡まないでしょう? 「痛い」だけじゃ救われないでしょう? 砕けた骨が肉を切る裂いて 潜り込んで腐って落ちてく 夜明け前さえ眩しい 眼に悪そう 早く眠ってしまおう そうすれば悲しくない 熱を冷ます様に 肌で感じる様に 研ぎ澄ます様に 弧を描く 一緒に歩いた事 楽しかった事 手を離した事も 思い出せない 交わす言葉さえ 蕩けて崩れる 今日を殺すことで 明日に向かえるなら 一人ぼっちで泳ぐ血の海は 凍えるほど儚い記憶で 立ち止まって 気付いて 振り返って泣いた 今辿り着けた ねえ だから 笑って手を振った 痛みは消えてた 私を愛した 傷だらけの 歌うよ 終わる誰かの物語を