ヤ「私、本気でアイドルになりたいんです!」 魔「えーマジで? 無理じゃねー?」 ヤ「そんなこと言わないで下さいよー」 魔「だってクモでしょ? クモのアイドルとか、聞いた事ないよ?」 ヤ「魔理沙さんしか頼れる人がいないんです!」 魔「仕方ないなー。じゃーわたしがプロデュースしてみるか」 ヤ「ありがとうございます!」 魔「んーアイドルかー。例えば、こう両手をグーで前にあげてさー」 ヤ「こうですか?」 魔「そうそう。それでネコっぽい喋り方、やってみて」 ヤ「ええっ…。ヤマメだにゃん♪」 [02:45.44 [00:54.60 [01:38.42 無理は承知の上よ あなたをキャプチャー 手足は四本で 眼は二つしかない これでもクモなのよ キモイなんて言わないで [02:02.50 [01:00.96 [02:11.51 魔「いやー、クモにネコを組み合わせるのは無理があったか」 ヤ「そりゃぁ無理ですよ、クモのアイドルとして頑張らせてくださいよ」 魔「ふむむ…、なんか特技とか無いの?」 ヤ「あっ、よくぞ聞いてくださいました!病気を操る程度の能力を持ってます!」 魔「聞いたわたしが馬鹿だったわー」 ヤ「主に、感染症を操ります!あと、お尻から丈夫な糸を出せます!」 魔「いらねぇだろ!」 ヤ「ウッフン♪」 病気伝染しちゃうのよ あなたをキャプチャー お尻から出るのは 粘り気のある糸 細いけど丈夫よ 二度と逃げられないわ 魔「ふーむ、だめだなこりゃ」 ヤ「あきらめたくないです!」 魔「まずその腹!なんとかなんないの?」 ヤ「クモだからしょうがないんです!」 魔「その中には何が入ってるの?」 ヤ「え、糸のもとが…」 魔「違う違う、違うんだよね~、アイドルなんだからさ!」 ヤ「あっ!そういうことですか!」 魔「いい、もっかい聞くよ? その腹の中にはー、何が詰まってるのー?」 ヤ「…愛がたくさん詰まってます♪」 チャンスくるまで待つわ あなたをキャプチャー いつも部屋の隅で 巣作りに勤しむ あなたを食べたいよ その日を夢見てるの ヤ「お尻の糸で、あなたのハートを、完全キャプチャー!ヤマメだにゃん♪」 魔「やっぱ、無理だわー…」