荒れた道を進む 二人組の女 美しき魔道師とその愛弟子 魔剣を求めて 西からやってきた ああ 目の前には長い長い壁 あの壁を越えたならば 目的地まであと少し 壁に近づく 二人組の女 そこに立ちふさがる 一人の男 異国の者どもよ 立ち去るがいい 俺は偉大な王から こう命じられてる 「我が国の民以外は 誰もここを通すな」と 壁から離れた 二人組の女 髪を黒く塗る 男と同じ色 国の民を装い 進もうとするが 男は再び 首を横に振る 「我が国の民の肌は そんな奇妙に白くない」 壁から離れた 二人組の女 顔に泥を塗る 男と同じ肌 今度こそはと 進もうとするが 男はまたもや 首を横に振る 「我が国の民の瞳は そんな不気味な色じゃない」 悪く思うな旅人よ 偉大で広大な我が国を守るためには この壁と俺のような番人が必要なのだ 業を煮やした 魔道師の女 風を巻き起こし 男を吹き飛ばす 壁の扉を開け 先に進むと そこには何もない 何もなかった あの番人が守ってたのは 一体なんだったのだろう? 荒れた道を進む 二人組の女 美しき魔道師とその愛弟子 魔剣を求めて 東へと進む ああ 目の前には広い広い海