声だけ音だけ届いて欲しいと願った 僕等を笑って掻き消されていく 何処にも届かない 明日はこの手に掴めず 誰にも見えない場所から 不幸を運んで またかと呆れて笑う さぁまた行こうか 行く宛もない旅路だ ふと見上げた空に 浮かぶ月がまた僕を見下ろす 僕らも君らも所詮同じで 昨日を明日を燃やしてくんだ 赤白青黒紫散らして この手がどこにも届かず 薄雲拡がる灰色の空を あいつら泳いで何処へ行くんだ 冷たい棺の中から聞こえる 「助けてくれ」に止めを刺せ このまま終わりを眺めて彼方へ 彼方へ僕らは笑って 笑って群れゆく 何処にも居られるさ 明日の行く手を遮る夢から 見据えた場所へと歩き続けてる 意味など無いとは知って まぁでも行こうか 座り込むのは癪だな ふと見上げた星は 誰を照らすこともなく一人で 僕らと君らが何処へ向かうかと 問われたところで 神様だって そんな事柄は知る由もないと 僕は思っているけれど 何かを信じて薔薇色の明日を あいつら夢見て 何処へゆくんだ 転がり落ちてく ひとかたまりから 点を目指して手を伸ばす 僕らも君らも所詮同じで 昨日を明日を増やしてくんだ もつれたこの手をどうにかどこかへ 伸ばしてみようとするけど 重くのしかかる 灰色の空を破った向こうを 見てみたいんだ 冷たい棺の中で眠ってる 僕らの夢に止めを刺せ