君という恋人を 連れ出して歩く街 素敵な君の軽いステップが並んだ車を縫いってゆく わずかな日差しの 差し込むこの通りは  長い冬に埋もれたまま 部屋で一人過ごす夜は  寂しさを紛らわすことが出来ない 今夜も君に 電話をかけてしまうよ 恋人―君の声が聞きたいから  ただそれだけで 君という恋人に 会えない日はやりきれない 大通りを行く人影に いるはずのない君を探す 短い冬の午後の 赤い陽の光が  急がすように街を染め出す 部屋に帰るあしどりは  君という恋人を思っている 今夜も君に 電話をかけてしまうよ 恋人―君の声が聞きたいから ただそれだけで