作曲 : 小高芳太朗 作词 : 小高芳太朗 衣替えには早すぎた学生服を自転車の籠へ投げ入れた 別子の山から見下ろした燧灘は 穏やかだった 穏やかだったよ 今ふっと思い出した あのころこの手の中には なんにも無かった なんにも無かった 失うものは なんにも無かった あったのは期待と不安だけ 昼下がりの陽炎には金木犀が揺れていた 僕の手には全てが掴めるようなつもりでいた 守るものは なんにも無かった なんにも無かった 失うものは なんにも無かった 海の向こうに石を投げては遠い世界を夢見ていたな 踏みしめていた土の事など気にもしなかった あったのは期待と不安だけ 衣替えには早すぎた 別子の山から見下ろし