[01:17.09 仄甘い言葉を舌に絡めて 華の秘蜜に吐息を濡らして 無垢な雪を染める 紅い牡丹と愛を紡いだ声 月の夜結んだ契りの糸 妖しく鬼灯誘う 道を辿る 薄暗い部屋には二匹の獣 薄い襦袢の子猫はだぁれ? 床の軋む音と 衣擦れの音 耳障りな音と 契りの言葉 猫は口から泡(あぶく)を垂れて 人の言葉も聞きやしないわ (ねぇ、あの人は) (あなたのような薄汚れた雌猫にも) (優しくしてくれたのかしら) [05:59.51 惨めな鬼さん此方 骨から削ぎ落として 彼に触れた全てを 薪にくべる 約束(いと)の重みを解せぬ男が 泣いて鬼に許しを請う (許してほしいなら、もう一度) (私だけに愛を誓って) (ふふふ、ありがとう、でも) (もうあなたとの約束を守らない) 二度と戻れぬ 鬼さん此方