霞み消える記憶 淡い夢を置き去りに 楽しげな期待と裏腹に 冷たい夜気がこの身縛って 白い影を纏い 時はどこで凍り付く 穏やかな日差しならまだ空の彼方に 生まれゆく命なら まだ 土の中埋もれ 今見渡す すべてを包んだこの景色が 変わらずに 廻り廻る 定められるまま 時を映す 何も言わず過ぎる 雨よ風よ気紛れに 芽生えた温もり蕾を焦がして 開くときをただ誘う様に 出会い別れ流れ すべて季節の向くままに あの花咲くなら移ろう想いは あとどれだけここに留まるの?