冷たい霧と 白い息が交じり合う 静寂さえも不穏な兆し 闇夜に住まう影が行く手を塞ぐ 迷い込んだのは 奇怪な屋敷 扉の向こうにざわめく不協和音 軋む足音で鳴り止めば 忍び寄る気配 姿を眩ませて か細い声がする 「あなたは だあれ」 意識を蝕み 渦を巻く回廊 絵画の住人微笑んだ 今宵もまた一人 囚われる運命 逃げ帰る事は叶わない ずっと