花よ どうして あなたは遠く 水よ どうして 僕だけ独り 開いた花が早くもはらり 気づけばそうか 季節の終わり あなたは今も 戦場を駆け 変わる時代に食らいついてる 冷たい頬に一筋ぽつり 空知らぬ雨 僕だけに降る 獣と呼ばれ 吠えたは 過去か もう刀さえ持てないくせに 浅葱に浴びた 血潮と命 これ報いと 骸が嘲笑う 花よ どうして あなたは強く 抗う宿命立ち向かうのか 水よ どうして 僕は動けず はけない揺れて思いで辿る 砕けた牙に戻らぬ日々を重ねた 独り 怖いのは 死ぬことではなくて あなたの背中 見失うこと 同じに果てにただ立ち解放 無名に抱いた僕は走った 這い寄る黄泉を斬り裂く力 せめてこれだけ 願いよ叶え 花は いつしか風に舞い散り 銃声の中 凛々しく白く 水は いつしか押し流されて 記憶の海に消えゆくだけ 信じた正義 揺るぎはしない 世間で一人 時の歯車巡ぐらば巡ぐれ 鬼の灯火 消させはしない 花よ どうして あなたは強く 抗うさ宿命立ち向かうのか 水よ どうして 僕は動けず 儚い夢は思い要らないと 花よ 今すぐあなたの元へ 水よ 今すぐあなたに届け 砕けた牙も刃に変えて 最後に二人