たとえ光差さない 過ちの日々 繰り返しても 明日の陽は昇る 暁の道を行く 暁の轍 乾いた砂の大地 身を焦がす黒の太陽 熱砂の地平を独り 歩く異邦人 果てなく続いてゆく その道は永く遠く 凍てつく向かい風が 頬を撫でてゆく 報われない旅だと 他人(ひと)は語り 諦めを選んだ 戻らない 振り向かない 忘れない その声を この恋を 神話を変えることは出来ないけれど もう一度紡ぐことはできるから 人は出会って 愛を知るのだろう たとえ光差さない過ちの日々 繰り返しても前に進むこと 教えてくれた君を… 君の記憶を 決して無くさない 無くせない 離さない 見上げた空の果てに 遠ざかる雲のように 淡く消えゆく過去は 青い蜃気楼 通り過ぎる旅人の 群れの中で 君の肩に触れた 巡り会い 別れ 誓った 時を越えてまたここで会おう 約束の丘に立ち 海を見下ろす 悲しみ 痛み 水面に揺蕩う 夢の欠片を その手に集めて 儚く弱く脆い 光の束を 高く掲げて 暗闇を歩く 水平の その向こう 暁の色 揺らめいて 歩き疲れたときその道の途中で 名もなき花を見て 呟いた いつか朽ちて枯れゆく運命だとしても 今を生きる もっと輝かせる そう あの太陽に向かって 神話を変えることは出来ないけれど もう一度紡ぐことはできるから 愛を奏でて 今日を生きてゆく たとえ消えない痛み 過ちの日々 繰り返しても 明日の陽は昇る 暁に輝いた 君の記憶を 決して無くさない 無くせない 離さない