むなしく声が響いた。 ビルに反射して孤独を歌った。 ガレキのなか風を待った。 理想はいつだって理想のままだった。 モウ、何モイラナイヨ。 今、終ワラセルカラ。 とりのこされるなら、 すべて、忘れてしまいたかった。 なんで、想いだけ残して、いなくなるんだろう。 記憶ごと全部、 消してくれたら、よかったのに。 まぶしい朝を迎えた。 灰色の空が今日も震えた。 小さな手が血を拭った。 祈りはいつだって届くはずなかった。 モウ、心配シナイデ。 スベテ、終ワラセルカラ。 消えてくれないから、 探し続けることしか出来ず。 もう、そうやって生きるしか、ないんだって、 自己完結。 約束は今も、置き去りにしたまま。 (むなしく声が響いた。 ビルに反射して孤独を歌った。 ガレキのなか風を待った。 理想はいつだって理想のままだった。 モウ、何モイラナイヨ。 今、終ワラセルカラ。) 例えば知ることを、 やめてしまっていたなら、 ここには何が残ってたんだろう。 歌を作って、報われない恋をして、 何一つ変わらない。 例えば生きることを、 君があきらめなかったなら、 未来はどうなってたんだろう。 貸し借りなんて、そんなつまらない繋がり、 なくたって、忘れたりしないから。