揺れる水面に 差し込む陽の光 穏やかな日々は いつまでも続かないから 刻んだ時間は 何もかも変えて あのあぜ道も風吹く街も砂浜に描いた絵も 奪っていった あの時 眺めた青空が 未だに胸に残ってるんだ 遠くで滲んだ飛行機雲が 鮮やかに溶けた 愛しい想いは モノクロに弾ける 容易く告げれば 言霊は意味を失くした 僕らが選んで 積みあげた日々だ あの海沿いの潮の香りも右手の温もりもまだ 憶えてるんだ あの時 眺めた夕空は 今でも変わらずあるんだ たまらず泣きそうになる前に 早足で駆けた いつもの賑わう道 不意に人が途絶え 不安にのまれた 世界でひとりぼっちだなんて そんなはずない わかってるけど あの時 眺めた星空は 今でも残ってるのかな 遠くで咲き響く花火が 夏空に溶けた 一瞬でも美しく在れたなら 僕らはそれでいいんだって 儚いひとときの輝きに 祈りを捧げた -End-