風が吹けば、身を委ねて駆けていた いつか、理に出会った日。 いろんなおかしさを、昔は受け入れられた。 無数の思いでを、自由に、身軽にさ。 幼い頃、笑い合う僕ら、 確かにいただろう。 時間さえ忘れて、立場さえも忘れて。 そこにはずっと、変わらないものが、 確かにあったろう。 年をとった僕らは、それを、見つけられなくなっていた。 風が吹けば、飛ばないようにと避けた。 嫌いなものばかりが増えた。 いつしか、ささいな疑問も、口にできなくなって。 胸躍るような日々、自分で、遠ざけた。 ここにはずっと、変わらないものが、 いくつもあるのに。 年をとった僕らは、探せたくなってた。 いつか君も、僕の背を越して、 大人になるだろう。 くすんだ眼で物事、斜めに見ることしか、できなくなってく。 葉は落ちて、木は芽吹く、四季は巡って 冬が来て、時は進み、それでもさーー それでもずっと、変わらないものが、 確かにあるなら。 いがみ合うことなく、奪い合うことなく、 そこにはきっと、笑い合う僕ら、 確かにいるだろう。 どんな日々でさえも、大切なものにできるだろう。