誰もいない電車のベルが鳴る 曇りガラスの外には 細い猫が丸くなって微睡む 遠くに聞こえる黒い鳥の どこまで行こうか 線路は白い水滴を付けて 夢で誰かが降りて来るのを待つ おはよう もうすぐ終わりが来るから 飛んでた風船の割れた欠片を集めて 乾いた紙吹雪を降らす季節が来る 誰もいない電車のベルが鳴る 曇りガラスの外には 細い猫が丸くなって微睡む 遠くに聞こえる黒い鳥の おはよう 光が途切れる時まで