[ti:] [ar:] [al:] [00:07.40]窓にはりつく 赤い月さえも [00:19.87] 忘れてしまうほどの明るさ [00:30.28] [00:32.50]凍える雲雀の 震えも収まる [00:45.55] 樫の木はまだ エマグラムを刻む [00:56.63] [00:57.82]『曖昧な虚空の香りと 幻聴はなおも続く。』 [01:07.08]オリジナルの夏の蝉はやみ 蛍の火は枯れ [01:14.58]アスファルトさえとけていく [01:19.94]いつか見た月明かりの影 アマリリスの花 [01:27.57]砕けた空が落ちてゆくだけ [01:35.66] [01:36.99]窓にはりつく 蜥蜴の足跡 [01:49.49] 褪せた夜空を 無様に模る [01:59.22] [02:01.47]砂にまみれた蒼 逆さまに映るさざ波 [02:14.53]コロイド飲み込まれます…… [02:20.89]モノラルの悪魔の囁き 暁の終わり [02:28.40]灼けた並木も遠ざかる [02:33.41]斑を繰り返す瞬き ほの蒼く照らす [02:41.08]消えた大地を踏みにじるだけ [02:49.80]何故 何故…… [02:52.69]オリジナルの白い雪はやみ メタルの雨降り [03:00.37] 灰色の丘に降り積もる [03:05.42]やがていびつな火ばなのとき 暁は尖り [03:13.04]ひとり残らず消えてゆくだけ……だけ [03:25.13] [03:25.50]ペガサスの折れたはね 砂鉄の朽ちたかおり [03:38.21]ブロンヅの蝉が鳴く 茜の雪が降りしきる [03:50.74]何故 何故 何故 何故…… [03:57.09] 何故……何故……。