青く佇む 水底の城 時の流れ止めた 魔法はもう 眠り続けた 囚われの日を 繋いだ鎖落ちて 崩れ去ってた 伸ばしたこの手を 遮るものもうない 目を開ければ まぶしく射し込む光―― 水面まで向かう この広い海に漂う ふたり寄り添い 離れないように 揺られて 水面まで浮かぶ 水天の色が重なる その間(あわい)越え 遠くまで ふたりなら―― 白む海原 東雲の凪 近い先も知れぬ 闇夜はもう 月が誘う 海神の鼓動(しお) 澱んだ過去(きのう)抱いて 現在(いま)を去ってた つないだ心は 離れることもうない 目を閉じれば 温もり忘れず胸に―― 水面まで向かう この海の泡と漂う ふたり此の岸 辿り着くように 流され 水面まで浮かぶ 運命の糸に惹かれて その先の未来(あす) 恐れずに ふたりなら―― ゆらゆら輝く 水面まで 無限の波 抱かれて―― 水面まで向かう 海坂を越えて漂う ふたり時計を 止めないように 進めて 水面まで浮かぶ 穏やかな風が導く その先に待つ 港まで ふたりなら―― その海 波間に漂う ふたり希望を 絶やさないように 笑って 水面まで向かう 泡沫の夢を旅する その果てにある 楽園へ ふたりなら――