[00:08.42]僕が初めて沖縄にいった時 [00:15.97]何となく物悲しく思えたのは [00:23.51]それがまるで日本の縮図であるかのように [00:31.30]アメリカに囲まれていたからです [00:36.36] [00:42.86]とはいえ94年、夏の沖縄は [00:50.46]Tシャツが体にへばりつくような暑さで [00:58.25]憂鬱なことは全部 夜の海に脱ぎ捨てて [01:06.09]適当に二、三発の恋もしました [01:10.85] [01:13.92]ミンミン ミンミンと蝉が鳴いていたのは [01:29.27]もはや知るすべはないがあの蝉の声に似たような [01:37.02]泣き笑いの歌を奏で僕らは進む [01:42.40] [01:44.90]いろんな街を歩き いろんな人に出会い [01:52.64]口にした「さようなら」は数しれず [02:00.33]そして今想うことは 大胆にも想うことは [02:08.27]あぁ もっともっと 誰かを愛したい [02:13.34] [02:19.84]酒の味を覚え始めてからは [02:27.56]いろんなモノを飲み歩きもしました [02:35.07]そして世界一のお酒を見つけました [02:42.82]それは必死で働いた後の酒です [02:48.09] [02:50.57]戦後の日本を支えた物の正体が [02:58.20]何となく透けて見えるこの頃は [03:05.85]平和とは自由とは何か? [03:09.65]国家とは家族とは何か? [03:13.58]柄にもなく考えたりもしています [03:18.42] [03:21.33]生まれた場所を離れ 夢からも遠くそれて [03:28.86]あぁ僕はどこへ辿り着くのだろう [03:36.48]今日も電車に揺られ 車窓に映る顔は [03:43.92]そうほんのちょっとくたびれているけれど [03:49.26] [04:24.76]神は我等を救い賜うのでしょうか [04:32.13]それとも科学がそれに代わるのでしょうか [04:39.50]永遠でありたいと思うのは野暮でしょうか [04:46.91]全能でありたいと願うのはエゴでしょうか [04:52.07] [04:54.36]時の流れは速く もう三十なのだけれど [05:01.71]あぁ僕に何が残せると言うのだろう [05:09.07]変わっていったモノと 今だ変わらぬモノが [05:16.52]あぁ 良くも悪くもいっぱいあるけれど [05:21.54] [05:27.59]そして99年夏の沖縄で [05:35.09]取りあえず僕らの旅もまた終わり [05:42.66]愛する人たちと 愛してくれた人たちと [05:50.08]世界一の酒を飲み交わしたのです [05:54.99] [06:01.48]最後の曲が終わり 音がなり止んだ時 [06:08.96]あぁ僕はそこで何を思ったのだろう [06:16.38]選んだ路とはいえ 時に険しくもあり [06:23.71]些細なことで僕らは泣き笑う [06:28.43] [06:31.19]いろんな街を歩き いろんな人に出会う [06:38.48]これからだってそれはそうなんだけど [06:45.86]そして今想うことは たった一つ想うことは [06:53.27]あぁ いつかまたこの街で歌いたい [07:00.37]あぁ きっとまたあの街でも歌いたい [07:07.65]あぁ そして君にこの歌を聞かせたい [07:13.71] [07:31.56] [07:35.54]おわり